ひろげていこう 発達障害のWA!~「困ってる子」という視点からの支援~

アスペルガー症候群やADHD、学習障害、自閉症などの発達障害の子は、困らせる子じゃない「困ってる子」。その視点から困ってることを解決する支援のヒントや工夫を考え、もっと発達障害の子たちから見えてる世界によりそっていきましょう!

Note、はじめました!

ご無沙汰しております。 最近Noteで、ほぼ毎日、ブログでもない、日記でもないような事をツラツラと書いております。 よかったら覗いてみてください。 note.mu こちらのブログでは、Noteでは書ききれない内容の深い事があれば書く予定にしています。 Note人…

「どうせ何を言っても無駄…」という学習性無力感に苦しむ発達障害の人たち

「学習性無力感」って耳にしたことがありますか? 精神的に追い込まれた状況から逃げようと試みたり抵抗しようとしたりしても状況を変える事ができず、「何をしても意味がない」ということを学習し、その苦しい状況から逃れようとする努力すら行わなくなると…

「盲人だけの国」から考える、障害とは?ハンディキャップとは?

Twitterで今「女だけの街」が話題ですが、最近読んだH.G.ウェルズというSF作家の「盲人の国」(英語ではThe Country of the Blind。「盲人国」という邦題の場合もあるらしいです。「タイム・マシン 他九篇」というウェルズの短篇集の中の一つのお話しです…

障害のある子の学校での居場所と先生の居場所問題【雑記】

ハフポストさんに寄稿した記事 www.huffingtonpost.jp へTwitterやFacebookで沢山の様々な反応をいただきました。

自閉症の人の感覚過敏による偏食とホムンクルス 自分を責めないで

自閉症の人の偏食は、好き嫌いというわがままなどの感情の次元ではなく、感覚過敏や同一性保持の特性からくる恐怖に対する防衛反応であり、安心を求めた行動なんですよね。 感覚統合療法での改善は少しはみられるものの、残念ながら明確な解決方法は見つかっ…

「自閉症だから」を前面にださなくていい社会を目指して~アスペルガーの息子の思い~

とある自閉症啓発グループのリーダーにリポーターがインタビューをしているニュースを見て息子がポツリと言いました。 「このリポーターはさっきから自閉症に打ち克つという表現ばかりを使っているけど、この考え方には違和感がある。失礼だよね。」と。 う…

自閉症の人のパニックの原因の一つ、刺激過多について。

初めての場所や、初めて何かをする時って、体が緊張状態になりますよね。 そういう時っていうのは、周囲のちょっとした感覚刺激にも過敏に反応しやすい状態に体がなっているんですよね。 見通しを持つのが難しかったり、感覚情報の取捨選択が苦手な自閉症の…

自閉症の人はとっても疲れやすいんですよ。さぼり・ズルなんかじゃないんです。

スマホを100%充電しても、充電の減り方は様々ですよね。 スマホ自体の使用頻度が高かったり、アプリを沢山入れていると充電の減りは早くなるように。 実は、自閉症の人の疲れやすさ・慢性疲労は、そんな感じなんです。 偏食による栄養の偏りや睡眠障害に…

発達障害、Awareness(啓発)からAcceptance(受容・承認)へ

今から15~20年前、「発達障害」という言葉を知っている人はごく少数の関係者に限られていたと思います。その頃に「何か育てにくい…」「私の子育てが間違ってる…?」と悩んでいた親御さんの多くは、お子さんが発達障害だと診断されて初めて発達障害と言う言…

発達障害の子供たちとの関わりに役立つSOAPノートの考え方!

「甘えてるだけだな」「さぼってる」「努力がたりない」 発達障害の子供たちは、こういう言葉をあびせられ、その子が本当に困ってることに気づいてもらえず、「ダメな子」と判断されることが多い…というのはもう私は何度も何度も言い続けています。 これって…

楽しそうなアクティビティを発見!発達にでこぼこがあるお子さんでも遊べるように分析してみました。

Facebookでも今朝ご紹介したんですが、走りながらチームでするTic Tac Toe(日本の三目並べ(○×ゲーム)です)がとっても楽しそうで、なおかつ色んな発達の要素を含んだアクティビティなので、ちょっと分析してみたいと思います。まずは、こちらの動画をご覧…

自閉症の人の常同行動ってどういうことかな?

くるくるコマのように回り続けたり体を前後にゆすったり自分をたたいたり・・・ 自閉症の人たちのこういう行動、どうして起こってるか知ってますか? これらの行動は、常同行動や自傷行為と呼ばれています。今日はこれらの自閉症スペクトラム障害の人たちの…

障害のある人のハンディキャップ(社会的不利)、個人じゃなく社会で考えませんか?

「障害に打ち克つ」とか「障害に負けないように頑張って」っていう風潮がテレビ番組とかでもあったりしますよね。 でもね、障害ってね、障害のある人一人でどうにかするものって考え方はどうなのかな? 障害のある人が抱えるハンディキャップ。これは「社会…

発達障害の子への障害告知とセルフアウェアネス~自分の強みを知っている事の大切さ~

子供が何かに困ってる時に、 「どうして僕はこれができないんだ!」っていう状況で、「それは、あなたがアスペルガー症候群っていう障害があるからよ」っていうように、障害名以外を使って説明するのって、結構難しいですよね。 お子さんに発達障害がある事…

つま先歩きをしていた自閉症のお子さん、こんな事にも困ってませんか?

「階段を上る時や下る時、手すりをつかまないと足元がおぼつかなくて怖い。」 「高いところにある物を取ろうとする時バランスを崩す。」 こういう頭の上下の動きがあった時にバランスをキープするって難しいですよね。自閉症のお子さんには、こういった困難…

「発達障害があるように見えないね?」「だからこそ大変なんだね」という考え方、知ってください。

「息子は発達障害の一種のアスペルガー症候群って診断されてるんですよ」って伝えると、 「そんな風に見えないね」「気にしすぎなんじゃないの?」「大丈夫だよ。普通だよ。」 っていう言葉をよくかけてもらいます。 こんな風に言ってくださる方は、きっと本…

字を書くのが苦手な発達障害の子、極端に不器用な子。立体認知が原因かも?

かばんの中の鍵、あなたは見ずに手探りだけで探せますか? 探せた人はきっと、鍵を触った感触でそれが「鍵だ」とわかるから見つけられるんですよね。 でも、発達障害の子の中には、これがとっても難しい子がいます。 そしてその子達の多くは、「字を書く」の…

自閉症の人ってよく物や人にぶつかっちゃう。どうして?【固有感覚の鈍麻】

「僕にも背中があるの?」 息子がまだ幼かったころ、はじめてお風呂上りにタオルで体を拭く練習を始めた時、「背中もふいてね」と私が言った一言に息子が返した言葉です。 息子は、自分以外の人に「背中」があるのは「見て」知っていました。でも、私のその…

支援教育の「平等」と「公平」について~我慢する子がいないインクルーシブ教育の姿を目指して~

SNSで発達障害について情報を発信していると、 「障害者の支援って言うけと、障害者のために健常者がなぜ我慢しないといけないのか!?」「クラスにいる一人の障害児のせいでうちの子とか他のクラスの子が迷惑してるのは無視なのか?」 といったコメントをい…

自閉症とADHDと「発達障害に違いない」と決めつけられる子供たち

発達障害という言葉を多くの人が知るにつれて 「発達障害の人ってどんなことで困ってるの?」 「どんなことが大変なの?」 という真の発達障害への理解が進む以上に 「困らせる子」=「発達障害にちがいない」という誤った認識がより広がっているように危惧…

知ってください!自閉症の人の不思議な感覚の世界【感覚の過敏・鈍麻】

自閉症ときけば、 対人・社会性 コミュニケーション 想像力・こだわり このいわゆる三つ組みの障害・困難を思いうかべる人は多いと思います。 でも自閉症の人の多くは、他の人とは違う【特異な感覚】を持っていて、それが日常の生活に支障をきたすことは珍し…

スマホ子守が与える発達への影響について

最近「スマホ子守」についての記事を見る機会が増えたように思います。このニュースなんかそうですね。 「スマホ子守」3歳児の3割 「発育ゆがめる」懸念も - 西日本新聞 この記事中では、【子どもに不寛容な風潮が強まる中、あやし方が分からない親がスマ…

【自己紹介】はじめまして、チャビ母です。

こんにちは、はじめましてチャビ母です。 ツイッターで、発達障害関連のことについてツイートしているので、私のことをご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、まずは自己紹介からはじめますね。